足立区東保木間にて、黒沢信男の油彩画、着物、岡野武一郎の佐賀錦袋帯。

東京都足立区東保木間にて、黒沢信男の油彩画「富士快晴(忍野にて)」、お着物、岡野武一郎の本綾佐賀錦袋帯などをお売りいただきました。

遺品整理にてお呼びいただきました。お母様が大切にされていたお着物や帯、和装小物、絵画をお売りいただくこととなりました。帯が10枚近くございましたが、中でも岡野武一郎の佐賀錦袋帯は当社で買い取りを強化している作家作品でしたので、お客様にご満足いただける査定額で買い取らせていただきました。佐賀錦は和紙に金銀箔を貼り、それを細かく切って細工するというとても繊細な作業で、熟練者でも1日に少しずつしか織ることができません。明治期に一時中断された織物を再興、改良を重ねて、佐賀錦織のブランドとして昭和48年に誕生したのが「岡野武一郎」です。日本最古の伝統的絹織物・博多織の系譜を受け継ぎ、皇室献上や内閣総理大臣賞受賞など数々の実績をあげ、25年余りの研究の末に佐賀錦の帯は生まれました。大変素晴らしい帯をお売りいただき有難うございました。また、人気風景画家である黒沢信男の油彩画「富士快晴(忍野にて)」をお売りいただきました。山梨県にある忍野から見る富士山の雪景色に繊細な木々の描写が素晴らしい絵画です。お母様の大切にされていたお品たち、大切に次へと橋渡しさせていただきます。良いお品をお売りいただき有難うございました。
愛知県で骨董商をされている先輩からご連絡いただき、東京へ来ているとのことで池袋で食事をすることになりました。池袋駅東口にある「居酒屋千家」さんというお店に行きました。店主さんが釣り人なのでしょうか、店内には幻の魚であるアラの魚拓が飾っておりました。10年近く前、わたしは相当な釣りバカでしたが、アラは茨城県の船宿から五回程出船していずれも撃沈と苦い思い出があります。仕事が落ち着いたら、いずれまた挑戦したいと思っている魚です。魚料理がおすすめのお店のようで、わたしたちも魚料理をいただくことにしました。たくさん食べましたが、中でもイサキの塩焼きが一番おいしかったです。塩焼きはやはりイサキが一番ですね。先輩ご馳走様でした!

黒沢信男(くろさわのぶお)
白日会委員・日展会友
1930年 埼玉県本庄市に生まれる
1947年 白日展初入選
1949年 東京芸術大学美術学部入学
1952年 日展初入選(以後毎年出品)
1959年 白日会会員となる
1973年 安井賞展入選(同 ’74)
1979年 白日会記念展内閣総理大臣賞
1992年 日展特選
1996年 白日展中沢賞