東京都港区赤坂にて、クメール美術木彫り仏陀立像の出張買取。

東京都港区赤坂にて、クメール美術木彫り仏陀立像を出張買取させていただきました。

お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。ご主人様が数十年前にアンコールワットへ旅行された時に、骨董屋さんで一目惚れされて日本まで持ち帰られた、木彫の仏陀立像をお売りいただきました。アンコールワットはカンボジア北部、アンコールにある石造寺院遺跡。12世紀の初め、クメール王朝スールヤバルマン2世の治下に建立されました。1992年には、アンコールの他の遺跡とともに世界遺産(文化遺産)に登録されております。こちらは数百年前といわれる仏像ですので、所々割れやカケ、背面にひび割れなどございましたが、それも一つの味となっており、日本のものとはまた違った雰囲気の良い仏像でした。両手を前に差し出している姿が特徴的ですね。
現在のタイ国ロッブリーからコラート地方は、11世紀~13世紀末にかけてクメール王国の統治下であり、この地域で製作または出土されたクメール美術作品をロッブリー様式(派)の作品としております。この作品は、ドヴァーラヴァティー美術の後継者であり、その伝統的な仏像様式は両手を胸の前に上げ、掌を正面に向けた印で、「恐れなくてよい」と衆生(しゅじょう)の恐れの心を取り去って救う施無畏印(せむいいん)を結んでいます。仏陀は通常装身具を一切身に付けない姿で表現されておりますが、クメールでは装身具で荘厳された仏陀を王と重ね合わせた独自の信仰から、この作品では肉髻に円錐形のムクタ(宝冠)を被せ、美しく宝飾された帯飾りで荘厳しております。
素敵な仏像をお売りいただき有難うございました。お客様からいただいた紅茶、とっても美味しかったです。ご馳走様でした。お客様の思い出の仏像、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は有難うございました。帰宅途中、志木市にある「らーめんの小池さん」へ寄り、小池さんらーめんをいただきました。志木の市場から近いので、よく寄らせていただいておりますが、ニンニクの効いたスープが癖になります。しっかりスタミナ付けて、明日からも出張買取頑張ります!