東京都練馬区石神井台にて、加茂桐箪笥(昇りたんす)。

東京都練馬区石神井台にて、加茂桐箪笥(昇りたんす)をお売りいただきました。

業者様のご紹介で、お片付け整理でお呼びいただきました。本日お売りいただいた桐箪笥は、新潟県加茂市で作られている伝統工芸品加茂桐箪笥、天丸の昇り箪笥というタイプのものになります。昇り箪笥とは、高さが背丈ぐらいの和箪笥で、引出しが首の高さまで連なり、その上部を引き違い戸にした形状のもの。現在では、整理タンスとも言います。箪笥の形は大きく分けて、開き箪笥(観音開き)と昇り箪笥がありますが、桐たんすは衣類の収納保存が主な目的ですので、気密性が最も高い昇り箪笥がその目的に最適です。多少、ヤケやシミ汚れなどございましたが、当社買取強化中の加茂桐箪笥ですので、買い受けさせていただきました。他にも、お亡くなりになられたご主人が集めていらっしゃった陶磁器、漆器、贈答品などを査定させていただきました。陶磁器には、前作のものでしたが、人間国宝島岡達三さんの作品や、酒井田柿右衛門窯の作品などもございました。精一杯の査定をさせていただきましたので、ご縁がございましたらよろしくお願い致します。
帰宅途中、練馬区関町にある「丸源ラーメン関町店」さんへ寄りました。丸源ラーメンさんは、国分寺市や小平市方面へ出張するときによく寄らせていただいてますが、久々でした。今日はねぎ肉そばをいただきましたが、とっても美味しかったです。

加茂桐箪笥(かもきりたんす)は、新潟県加茂市で作られる最高級の桐たんす。六角堂でも探し求めている桐箪笥の一つになります。加茂市で「桐たんす」が作られるようになったのは、およそ200年以上前(天明年間)と言われており、現在では日本全国の約70%の桐たんすが加茂で作られています。桐たんすと言えば「加茂」と言われるほど、その技術と品質は全国的に高い評価を受けています。数々の逸品を生み出してきたその技は脈々と受け継がれ、その伝統と優れた品質が評価され、1976(昭和51)年、通商産業大臣から伝統的工芸品「加茂桐箪笥」の指定を受けました。木肌のぬくもり、絹に例えられる白い艶や、柾目の色合いは、家具の最高級品の名にふさわしいものです。