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埼玉県所沢市にて、和歌山県の伝統工芸品 紀州箪笥の出張買取。

埼玉県所沢市にて、和歌山県の伝統工芸品 紀州箪笥をお売りいただきました。

本日は一件の出張買取、一件の出張見積もりでした。一件目は、埼玉県所沢市にて、お引越しによる桐箪笥のお片付けでお呼びいただきました。引越し当日の買取でしたので、引越し屋さんの邪魔にならないよう迅速に見積りや引き上げをさせていただきました。本日お売りいただいたタンスは、当社で買取強化中の経済産業大臣指定伝統的工芸品の桐箪笥。和歌山県和歌山市で作られている伝統工芸品紀州箪笥、胴丸の小袖たんすというタイプのもので、当社でも数多く取り扱う高級桐たんすになります。上部と袴のつなぎ箇所には、黒柿があしらわれております。厚みのある良いたんすでございます。使い勝手がよくシンプルで置き場所を選ばない大きさです。背が低いため部屋に圧迫感が出ない、大きな地震でも倒れにくいなどのメリットがあるようです。残念ながら所々に砥粉落ち、痛みがございました。また、取っ手の金具が曲がってしまっており、外れかかっておりました。状態に難はございましたが、当社で買取強化している伝統工芸品の桐箪笥ですので、買い受けさせていただきました。お引越しでお忙しい中、素晴らしいたんすをお売りいただき有難うございました。本日二件目は、東京都中野区へ、お着物、反物、お茶道具の見積もりでお伺いしました。茶道具はお稽古用のものでしたが、お着物は人間国宝の作品が数点ございました。年明けの引越時にお片付けされるとのこと、心よりお待ちしております。
倉庫へ戻る途中、本日は和光市にあるリンガーハットさんで食事をしました。新メニューのこんがり焼いた牡蠣の入ったかきちゃんぽん、とっても美味しかったです。12月に入り年末整理をされる方が増えてきたようで、家具などの出張依頼が増えております。寒くもなってきておりますので、体を壊さないようしっかりと体調管理したいと思います。

紀州箪笥(きしゅうたんす)は、和歌山県和歌山市周辺で作られている家具です。現在の和歌山県にあたる紀州で製作技術が確立したことから、「紀州箪笥」と呼ばれています。装飾性と耐久性を兼ね備えた高級箪笥として、高い評価を受けている収納家具です。
紀州箪笥の特徴は、収納家具の素材として適した桐を使い、古くから伝わる繊細な工法で組み立てられていることです。桐は軽くて柔らかく、淡い黄色の色調や木目が美しいので、和室にも洋室にも上品になじみ、エレガントで安らぎに満ちた雰囲気をもたらします。また、収縮率が小さいので、狂いが少なく、長い年月使用することができます。桐は湿気が多い時には水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出する性質があり、湿度や温度の変化に敏感な衣類を収納するのにふさわしい素材です。
紀州箪笥は、昭和62年4月18日に経済産業大臣指定伝統的工芸品にしていされました。

東京都青梅市にて、時代桐箪笥、煎茶棚、岸竹堂の屏風、螺鈿高足卓、鍋島段通など。

 

東京都青梅市にて、明治期の時代桐箪笥、蒔絵に黒漆煎茶棚、欅材硯箱、岸竹堂の屏風、青貝螺鈿高足卓花台、家紋蒔絵の鏡台や小箱、金屋五郎三郎の薄端、鍋島段通などをお売りいただきました。

お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。蒔絵の飾り棚や屏風などをご処分されるとのことでご連絡いただきました。本日お売りいただいたお品は、黒漆に蒔絵の入った飾り棚。煎茶棚にも合う棚となっております。桐箪笥は明治期くらいのもの。周りが桐で裏面や内側には杉の木が使われている三方桐たんすでしたが、古き良き素晴らしい金具が装飾されており捨ててしまうのは惜しいタンスでしたので、こちらも買い受けさせていただきました。硯箱は欅材のものでこちらも良い金具が使われております。六曲一双の屏風は、幕末から明治時代に活躍した日本画家「岸竹堂」の山水風景図。裏面には破れなどございましたが、作品自体は状態の良い作品でした。唐物の高足卓花台は青貝の螺鈿が装飾されたもの。全体的に螺鈿の剥げや傷みがありましたが、まだまだ使用できるお品、こちらも買取させていただきました。家紋の蒔絵の入った小箱や棗などは比較的近年に造られたお品。鏡台は残念ながら上部の鏡をおく部品が欠品しておりました。良いお品ですので、小物入れとしてもまだまだ使用できるかと思います。金屋五良三郎の薄端は残念ながら広口が欠品しておりました。金谷五良三郎は京都を代表する錺鋳物師です。初代から8代までは金屋五良三郎、9代からは「金屋」を「金谷」と改め金谷五良三郎と名乗ります。作品の銘は金屋五良三郎、八代より前の作品となります。恐らく八代、明治期の作品と思われます。敷物は鍋島段通。鍋島緞通は、昔ながらの堅型織機を使い、経糸、緯糸、織込糸ともに上質の木綿糸を用いており、高温多湿な日本の気候にふさわしい敷物です。一目一目手堅く織りこんでいるため、時を経て使い込むほどに味わいを増していく手織りの作品です。古くからのものを大切にされているお客様で、全て大切に保管されておりました。素晴らしい作品の数々、まとめてお売りいただき有難うございました。現在お住みになられているお家にもお呼びいただけるとのこと、楽しみにお待ちしております。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。
倉庫へ戻る途中、青梅市にある「大阪王将青梅店」さんで食事をしました。辛口の麻婆丼に焼餃子のセット、とっても美味しかったです。

岸竹堂(きしちくどう)1826~1897 
1836年 彦根の画師中嶋安泰に入門。
1842年 京都に出て狩野永岳に入門。
1843年 永岳のもとを離れ、岸連山に師事。竹堂の号を受ける。
1854年 岸連山の養嗣子となる。
1859年 連山の死去により家督を相続する。
1873年 西村総左衛門が友禅図様一新のため竹堂に師事する。西村らの依頼により友禅下絵を描く。
1880年 京都府画学校の創設にあたり出仕する。
1884年 第2回内国絵画共進会で銅章受章。
1888年 京都府画学校教授となる。
1890年 第3回内国勧業博覧会に《猛虎図》屏風出品、妙技二等賞。
1893年 シカゴ万国博覧会で《虎図》銅牌受賞。
1895年 第4回内国勧業博覧会審査員。
1896年 帝室技芸員になる。
1897年 永眠する。(享年71)。